宮田屋珈琲は札幌市内にいくつもの店舗を展開している人気店。それどころか、札幌だけにとどまらず、どういうわけか九州の方にもお店があるらしい。
お店について
営業時間 | 10:00~18:00(日曜日のみ~18:00) |
住所 | 札幌市中央区大通西3丁目北洋ビルB2F |
駐車場 | オーロラタウンの駐車場があるはず |
支払い方法 | 現金/バーコード決済/電子マネー |
予算 | コーヒー1杯で700~800円、1000円くらいのフードセットメニューあり |
一応は北洋ビルという建物の地下に属してはいるが、入店への経路には大抵は大通駅の通路を選択することになるだろう。しかし、大通駅の通路から見れば、この宮田屋さんの存在感は隠れ家と言っても言い過ぎにはならない程に、甚だ存在を確認しずらい場所に位置している。事前情報の無いことにたどり着く人がいたならば、何か運命的なつながりでもあるだろう。
一応アクセス方法を示すと、地下鉄大通駅をテレビ塔側から一番出口方面へ歩いていく通路の途中に、びっくりドンキーの看板が掲げられた小道があるので、そこにはいってまっすぐ進めばまもなく店舗を確認することができる。上記に掲載したGoogleストリートビューは写真がやや過去のものである可能性があるので注意。
席数
数えきることができなかった。とはいうものの、とても膨大な数というわけではない。ただ、軽く見渡した限り2~4人用のテーブル席がメインでカウンター席はない。
内装
とりわけ特徴的なのは、店内敷地が一定の範囲で、日本人の大人の背丈ほどのパーティションにより区切られており、その各々のスペースの中にいくつかのテーブル席(平均しておよそ4~5席ほど)が内包されている建付けであることだろう。店内敷地自体は地下施設にしてはそれなりに広いが、この事情によりだだっ広く開放的な空間というわけではない。
このパーティションによる区切りの内装が悪いものかと言えばそういうこともない。それどころか、この適度な区切りが程よいプライベート感を発生させていて、広く開放的でざわつくような場所が苦手という人でもしっかり落ち着ける空間になっている。例によって俺がそのタイプなのだから、このパーティションづくりの内装では心地よくくつろぐことができた。
パーティションはそれぞれ木製、床もダークトーンのフローリングでテーブル椅子も床に同じ。壁は所々レンガや塗り壁のような見た目。つまり半世紀前の和風の建築様式のように懐かしさもありながらも、施設自体が新しく清潔感、綺麗めさを感じる。店内BGMで流れているのはカフェでは定番のピアノジャズ。
呼び鈴が席ごとではなく、パーティションの壁の上にぽつんと置いてある。別に珍しい事でもないかもしれないけど、こんな光景は俺は初めて見た。店員を呼びたくても、呼び鈴が見付からない時はパーティションを見渡してみよう。
客層
年齢層や性別にこれといった偏りはない印象。中年の男女もいれば、インスタのネタでも探しに来たであろう若年の女性も見かける。
完全な余談だが、ここの店の女性客は例外なくあちら様でもこちら様でも、料理がテーブルに置かれるなりスマホを取り出してはカチカチ写真の撮影を漏れなく開始する。それが別にどうというつもりはないけど。
混雑具合
土曜日の話。俺はこの日早起き(起床時間9時30分)してこのお店に入店した。前日から朝早く訪れようと決めていたためだ。
俺の入店する前には男性の組客が1組いる以外はすべて空席だった。そのまま静かで穏やかな時の流れをコーヒーやトーストと一緒に過ごしていたが、11時台からは状況が一変。時計の長針がAM11時を示した10~15分後にはすっかり7~8割のテーブルがお客さんにより埋め尽くされてしまった。
宮田屋さんは前から気になっているけど大通店はいつもお客さんが多くて入りずらいな~という人もいるだろう。そういう貴方には開店してすぐの10時台での入店をおすすめする。少しばかり早起きだが、土日でも待ち時間が発生することはないだろう。
頼んだもの
コーヒーとハムチーズトーストのセット。値段は1100円程だったと記憶している。トーストのセットメニューはこのほかにもある。安くて1000円程度だが、高いところだろ1600円程の物もあったと記憶している。
コーヒーはオリジナルブレンドで、この店の中ではマイルドよりのテイスト。苦みはあるものの、それはとても舌を優しく刺激する柔らかな苦みであり、酸味やコーヒーのいい香りが阻害されずそれらを穏やかに感じることができる。口に入れたときは香りと苦み、その後は酸味が効いてきて、飲み込んだときに香りが残る。後味にコーヒーの香りがやや残るが、総じて香りや苦みとのバランスが良くとても飲みやすかった。
ハムチーズトーストに乗っているハムは一見スーパーに売っているようなどこにでもあるハムに見えるかもしれない。しかし、チーズとマヨネーズの味つけが絶妙だ。分厚いトーストとハムがベースに、チーズの食感としょっぱさが乗って、その奥まったところからマヨネーズの味が効いてくる立体的な味わい。これが食べている時に言葉に表せない満足感がある。一度食べてみれば決してハムが安いっぽいとは思えないはず。
チーズは熱々のうちに食べると伸びて伸びてなかなか噛み切れないのも面白い。これは写真なんか撮ってないで冷めないうちにさっさと食べるべき。そう言いながらも、お前も結局写真撮っているではないかというコメントは受け付けないことにする。
まとめ
メニュー全体でみれば値段はやや高く感じるものの、その金額を払ってなお満足感の勝る良い体験をすることができた。コーヒーの種類も豊富で、フードメニューも充実しているので、これからもリピートしていろいろな食事を楽しみたいと思っている。
先にも書いた通り、静かな空間が好きな人や少しの待ち時間でも気に障る人は朝方の入店を狙うとよい。土日でもかなり空いているのでまったり楽しめるだろう。
==以下、脚注==
- 一部情報はGoogleMap参考(宮越屋珈琲大通店 – Google マップ) ↩︎
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