この日は久々にがっつり散歩をしようと思ったのと、以前から気になるスポットがあってその場所の調査のために苗穂駅周辺に訪れた。
気温が29度ある屋外を13時ごろから16時ごろまでほぼ休みなく歩き続けたおかげですっかり疲れてしまったから、近くのカフェで休憩しようと思った。その時に入店したのが今回の「宇治園札幌直営店」という次第で、今回はその体験記を書いていこうと思う。
お店について
営業時間 | 10:00~18:00(ラストオーダー17:00) |
住所 | 札幌市中央区北2条東10丁目 |
駐車場 | あり |
支払い方法 | 現金/バーコード決済 |
予算 | 500円程で日本茶と茶菓子のセットが頼める |
そもそも宇治園は全国的に有名な日本茶の茶商で、一度は名前を耳にしたことがあるという人は多いだろう。明治2年に京都の山城という場所で創業されて、「玄米茶」「ほうじ茶」などの日本茶の他、抹茶スイーツなどの提供も行っている。
そんな宇治園直営のカフェが札幌という北国の、しかも苗穂という中心地から絶妙に外れた場所に存在している。
幸いにJR苗穂駅からは徒歩10分も歩かない立地なのでアクセス自体はそう悪いものではない。GoogleMapで示すと以下のような立地になっている。
徒歩でアクセスするには、まず苗穂駅を南側の出口から出たあと、すぐ目の前の通りを右に行く。そうすると間もなく角にローソンが存在する交差点に差し掛かるのでこれを左折。
あとはまっすぐ進んで3~4分もすれば左手に店の駐車場と宇治園のオフィスを確認することができる。
お店の中はどんな感じ?
席
1人用のテーブル席が2セットに、窓に面した2つの横並び席と、4人くらいが座れる大きさのテーブルが2セット。店内スペースに対して席数はなかなかどうして控えめに見受けられる。
感染症対策のためか、一人用の各テーブル席は透明の仕切りで隔離されていて、各席の間隔は広くとられており、パーソナルスペースの侵害を感じられず伸び伸びとした心持で食事を楽しむことができる。
内装
夕方に16:30くらいに来たせいなのか、あるいは日差しをシャットダウンするブラインドのせいか、店内は少し薄暗い印象に感じられた。
雰囲気的にはがっつり和風の装いで、イ草のような、ホテルの和室のような、乾燥した藁のような、あるいは乾燥茶葉のような日本人には心地よく感じられる優しく鼻触りの良い匂いがほんのりと広がっている。
店内の静かさは、1~2人くらいの客が大半を占めているタイミングならさほどうるさくは感じないだろう。しかし、四人くらいの団体客が居れば、店内は話し声が一気に響くようになる。実際に俺の後ろの席に座っていた四人組は結構会話が盛り上がってて、店内全体に響き渡るくらいの存在感を発揮していた。
混雑具合
日曜日の16:30くらいに訪れたが、その時には2つの横並び席以外はすべて埋まっていた。待ち時間は発生しなかった。
席数はさほど多くないので、ランチのデザートを求めたくなる時間帯や、土曜日の昼間のようなガッツリ休日は少し待ち時間が発生しそうな気がする。
客層
同じく日曜日の夕方16:30頃の話ではあるが、カップルと思われる男女の二人組と、中年くらいに見える4人組の男女が居た。この4人組は家族連れだろうか?と思ったが、妙に他人行儀な喋りをしている人が数人見受けられたので、おそらくどこかの会社の社員同士だろうと思う。
後からお一人様の大人びた女性も俺のすぐ左の席に座った。
というわけでこの時間帯は比較的大人よりの客層だと思う。
頼んだもの
フードメニューは日本茶の専門店らしいものが多い。抹茶パフェ、抹茶モンブラン、お茶味のアイスクリーム、くず餅、お茶味のソフトクリームなど日本茶をテーマにしたスイーツがメイン。
そしてドリンクメニューは王道的な日本茶が取り揃えられている。
俺は宇治茶と大福のセットメニューを注文した。お湯の入ったポッドと急須と共に運ばれてくる。
お茶の種類とお茶菓子は他にも種類が選べて、お茶はほうじ茶や抹茶、お茶菓子はくずもちやアイスクリームなどがある。そしてこのセットメニューは税込み510円と滅茶苦茶安い。
まずはお茶を一口いただいたんだけど、この宇治茶がとにかく美味い。緑茶と言われれば苦いイメージを想起する人は多く思うが、緑茶特有の渋い香りを感じさせながらも、チクチクと舌を刺激する苦みがなくて、まろやかな優しい味がする。
しかも温度も熱過ぎず飲みやすい。猫舌の俺にとってはとても嬉しく思える加減だった。
大福はおそらく抹茶の味を混ぜた皮の中に、更に抹茶味のクリームとつぶあんが入っている。女性の手のひらほどのサイズの可愛らしいサイズ感。安っぽい甘ったるさを感じず、程々な甘さと抹茶の香りの相性が良く美味い。つぶあんの甘みがまたアクセントとして度々効いてくる。そして抹茶クリームがとても心地の良い舌触りだ。
二杯目以降はポッドに入ったお湯を自分で急須に注いで、自分でお茶を淹れる。お茶自体は舌を刺激する熱さではないが、ポッドには熱湯が入ってて、蓋と取っ手が刺激を感じるくらいには熱くなってるので注意。
それと、これらの食器を乗せて運ばれる下の盆はやけに摩擦が強く、乗っている物を少し動かそうとするとクルクル回転しだす。
食器の持ち上げが甘いと摩擦でひっくり返してしまいそうなので、ゆっくり丁寧に取り扱うのが良い。
この一回の注文で湯呑み四杯〜五杯分くらい飲めてしまう。それに対してお茶菓子は小ぢんまりとしたのを頼むとお茶の一杯目くらいを飲み干すタイミングですぐに食べ終わってしまう。比較的大きな抹茶パフィやモンブランもあるので、この店でお茶を頼むときのお茶菓子はそちらのほうが合うかもしれない。
特に抹茶モンブランに関しては見た目のインパクトが強烈で、次にここを訪れたときには是非注文したく思っている次第だ。
まとめ
広々としたスペースで窮屈さもなく、上品で塩梅のいい温度の日本茶をゆっくりまったりと楽しむことができてとても楽しい経験をできた。
次に来たときはモンブランか、パフェを注文したいと思っている。
とにかく日本茶を専門的に取り扱ってるわけなので、単純に日本茶が好きという人にお勧めできるし、別に好きでも嫌いでもないという人でも、見た目だけでも楽しめるスイーツが豊富なのでそれでも満足できるだろう。
ちょうど散歩スポットの豊平川が近くにあるし、その休憩がてらに寄ってみるものあり、友達同士のお茶会で訪れても十分楽しく過ごそうな心地の良いカフェだった。
物販
家庭でも飲めるお茶や、茶葉入れや急須などの物販も行われている。
安いところで300~500円、高いところで1000~2000円のお茶のセットが売っていた。
お茶類が1000円近くの値段設定の割には急須が1つ100円と超安くて驚いた。
せっかくなので300円のを1つ購入して帰宅した。飲むのはこれからなので、どんな味なのか楽しみだ。
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