「食欲の秋」っていう言葉があるけど、これが如何なる由来で何時ごろから提唱され始めたのかが気になったので、徹底的に膨大な時間(2~3分)を費やして調べてみた。その結果、「秋は農作物や魚介類の収穫に適しているから」とか「夏バテから一転して食欲が増加傾向となるから」とか「人々は冬に向けて栄養を蓄えはじめるから」とか、それっぽい理屈のようで在って、反面しっかり検証したわけでもなさそうな説が色々ヒットした。でも結局は、やっぱりよくわからなかった。
とはいえこの国には、秋になった瞬間「食欲の秋になったからとりあえずひたすら美味しいもの食べ回らなきゃあああ!」という、根拠不明の謎の強迫観念にとらわれ出す人が少なくないと思う。なので、そのために俺が今回ランチが極力安い値段で食べれるお店を、札幌市中央区限定でまとめていきたいと思う。
はじめに
注意点
この記事は2023年9月時点で書かれている。そのため、記載されている営業時間・メニューの予算・住所などは、記事が書かれている当時の情報であることに注意してほしい。
極力情報の更新には努めるようにするが、記事投稿から数か月・数年経過していれば、記載内容と事実に差異が生じる可能性がある。
「安さ」の判断基準について
一言に「安い」といっても、何を以て「安い」のかは、それぞれの人の価値観によるものだと思う。
俺がいくら「この店は安いよ!」なんて言っても、別の人がそれを読んだときに「どこがやねん」と感想を想起する可能性はある。
すべての人の判断基準に合わせるのは難しいから、この記事の中での基準をざっくり示す。ズバリ
同じジャンルの同業者と比較したときの、"値段"と"コスパ"
これに注目している。
例えば、とある地区の中に3つの中華料理屋さん「A店」「B店」「C店」があったとする。この3店舗のメニューの平均予算をA店:B店:C店=800円:650円:1100円と比較したときに、一番数値が低い「B店」を「安い」と判定している。
また、今度は別の地区の中に3つのパスタ料理屋さん「D店」「E店」「F店」があったとする。そして、それぞれの店の中の、「他の品目と比べて安くかつ量の多いメニュー」をD店:E店:F店=500円:700円:850円と比較したとき、「D店」を「安い」と判定している。
更に、単純な値段の安さではなく「コストパフォーマンス」にも注目する。2つの中華料理屋さん「A店」と「B店」では、A店が150グラム700円のチャーハンを提供していて、B店は250グラム900円のチャーハンを提供していたとする。
一見するとA店でチャーハンを頼む方が安いが、B店のチャーハンは、1円当たりの量がA店より0.07グラム上回っているため、B店はコスパ面で考えるとA店より安いと言える。
それと、「地域」も考慮しなければならない。平均予算がそれぞれ700円と1000円の店があったとしても、2つの店の距離が数km離れている状態で「前者が安い」と判断するのは些か厳しい。あくまで周辺地域の同ジャンル店舗と比較であることを伝えておかなければならない。
だらだら書いてしまったけど、結局は貴方の目で読んで判断してくれ。
店の紹介
SOBA.BAR…ING
営業時間(平日) | 10:00~23:00 |
営業時間(土日祝) | 10:00~22:00 |
住所 | 札幌市中央区北5条西4丁目 |
駐車場 | あり |
支払い方法 | 現金のみ |
予算 | 600円でほとんどのメニューを頼める |
札幌駅のAPIA地下1階にある蕎麦とうどんの店。
ほとんどの蕎麦とうどんが400~500円で頼むことができる。一番高いメニューでも600円くらい。
画像に映っているのはたぬきうどんで、たしか470円くらい?だったはず。量がとても多いというわけではないけど決して少ないわけではないし、ランチ1食分として考えれば十分な量だ。
注意点としては、店内がとても狭いこと。店内にはカウンター席があるのだが、10席ほどが狭いスペースにギチギチに敷地められていて、隣に人が座ればパーソナルスペースを余裕で侵略されまくる。一応テーブル席もあるが、大抵の時間帯で家族連れなどで埋まっているため、よほど幸運でなければ座ることはできない。
さらに言えば、平日の12時~13時くらいの昼休み時は大勢のサラリーマンの来店でほとんど満席に近くなる。
混雑をさほど気にしない人であれば、値段の安さでとても満足できるだろう。
サロン・ド・ミキ
営業時間 | 14:00~22:00(土日定休日) |
住所 | 札幌市中央区大通西6丁目 |
駐車スペース | 周辺に有料駐車場有 |
支払い方法 | 現金のみ |
予算 | フード+ドリンクで高くても1500円くらい。 |
大通り沿いにひっそりとあるイタリアン系のカフェ&バー。以前このブログで記事を書いたことあるのでよかったら見てほしい。
【札幌】500円でパスタが食えるコスパ怪物イタリアン「サロン・ド・ミキ」
パスタの各種メニューが全体的に700~800円と安い。しかし、週替わりのパスタメニューが500円で頼むことができて、安さで考えるならこれがぶっちぎり。量もしっかりと1食分なので物足りなくなることはないだろう。
ただし、メインデッシュ以外のおつまみ・ドリンク・デザートのメニューはどれも300円を超えており、一緒に頼むと合計800円は超えることになる。とはいえ、1000円以内でパスタ+デザート・ドリンクを楽しめるなら、十分コスパに優れているだろう。
注意点としては、営業開始時間がランチタイムからはやや遅めの14:00であること。ほとんどの会社員が昼休みを迎えるであろう12時からの1時間では来店することができないのか惜しいところ。
印度 北2条点
営業時間 | 11:00~18:00 |
住所 | 札幌市中央区北2条西3丁目 |
駐車場 | 周辺に有料駐車場有 |
支払い方法 | 現金のみ |
予算 | 700~800 |
敷島ビルという雑居ビルの、地下1階の飲食店街にあるカレー専門店。
写真のようなスタンダードなカレーが700円で食べることができる。+100円で大盛にすることもできる。日替わりのメニューが750円で頼むこともできるようで、量を求めるならおそらくそっちの方がお得。
一番高いメニューでも850円なので、1000円を超えるメニューは存在しない。
写真のカレーは甘口より。しかし、胡椒のパンチが結構効いおり、人によっては辛く感じるかも知れない。そして四角い牛肉の歯ごたえがとても心地よかった。量は決して多くはないけど、ランチ一食分として考えれば十分。
席はカウンター席のみ。席数自体は結構あるけど、昼休み時は殆ど満員で待ち時間は発生する。更に、席の間隔が狭いので余裕でパーソナルスペースを侵食されまくる。
なにが何でも空いてる時間がいいなら平日の13時以降がおすすめ。
布袋
営業時間 | 11:00~14:30(ランチタイム) |
住所 | 札幌市中央区南1条西9丁目 |
駐車場 | なし |
支払い方法 | 現金/バーコード決済化 |
予算 | 1000円程で食べきれない量の定食 |
札幌市内ではかなり有名な部類の中華料理屋。とにかくでかいザンギと、量の多い料理が特徴。
上の写真の定食は1000円程なのだが、左上の唐揚げの1つ1つかとにかく巨大で、1つ食べるのにも結構な時間を要する。しかも、それが6個くらい皿に乗ってくる。すべて完食すると腹がパンクしそうになるくらいの量だ。
この巨大唐揚げは店の中でも結構定番メニューで、500~800円で唐揚げだけを頼むこともできる。
他にもチャーハンやマーボー麺を900円程で頼める。こちらも結構な量が乗ってくる。写真ではわかりずらいが、チャーハンに関しては餃子の王将の焼き飯の2倍くらいの量はある。
もし量が多すぎて食べきれなかったとしても、有料でタッパー容器を購入させてくれるため、そこに詰めて持ち帰ることも可能なので安心。
注意点としては、ランチタイム(というかディナーでも)はかなり混雑しており、20~30分の待ち時間が余裕で発生する。もしあなたが、昼休みにここを利用しようとしている会社員の方なら時間配分に気をつけよう。
揚子江
営業時間 | 11:00~13:30(ランチタイム) |
住所 | 札幌市中央区大通西15丁目 |
駐車場 | あり |
支払い方法 | 現金のみ |
予算 | 1000円以内でラーメン、チャーハンなどを頼める |
中華料理と寿司系の料理が食べられる大通の飲食店。
ここではラーメンの各種(しお、しょうゆ、みそ)が700円で頼むことができる。中央区でラーメンの専門店に行くと、大抵予算が1000円近くは必要になるので、700円はコスパに優れる価格帯だ。
写真にのっているのはしおラーメン。良くも悪くもスタンダートな味の、個性を主張してこない味わいだ。最近の専門店のラーメンはだいぶ個性派揃いで、それらの店の味に慣れていると少し物足りなく感じるかもしれないが、700円と考えれば十分すぎる量とクオリティだと思う。
ラーメンの他にも天津飯やチャーハン、カレーライスやオムライスなどもある。どれも700~800円程の価格だがコスパで考えればやはりラーメンが一番優れていると言える。
こちらも平日の昼休み時には、テーブルとカウンター席はほとんどサラリーマンで満席になっている。こういう場合は店の奥の畳のテーブル席に通されることが多い。
カフェ&ゲストハウス パティズガーデン
営業時間 | 11:00~16:00(日/月 定休日) |
住所 | 札幌市中央区南5条西14丁目 |
駐車スペース | なし |
支払い | 現金/PayPay可 |
予算 | 1000円でたらふく |
市電の停留所「西線6条」の近くの、おだやかな住宅街の真ん中にあるカフェ兼ゲストハウス。ゲストハウスのほうは利用したことはないが、カフェは数か月前に利用して、記事を書いたことがあるのでよかったら見ていってほしい。
【札幌】「サービス精神の暴力」と言えるセットメニューのある「パティスガーデン」
1000円くらいでセットメニューを頼むことができるんだけど、それを頼むと上の画像のように「もうやけくそでサービスしまくってやるよ」と言わんばかりの大量の小鉢とメインディッシュが運ばれてくる。しかも、どれもこれも随分と健康によさそうなものばかりでありがたい。
立地は中央区のオフィス街よりかはやや外れているが、少し無理すれば周辺のサラリーマンも通えそうではある。平日の昼休み時もそれほど混雑していないので利用しやすいお店だと思う。
ロータ
営業時間 | 10:30~21:00 |
住所 | 札幌市中央区南11条西8丁目 |
駐車場 | なし |
支払い方法 | 現金のみ |
予算 | フード注文のみで1000円はまず超えない。 パスタ類は500円程。 高額な定食でも700~800円程。 ドリンクは400円くらいする。 |
いかにも昭和から末永く営業しているといわんばかりの、レトロな雰囲気と豊富なフードメニューが特徴的な喫茶店。数日前に記事を書いたので、ぜひ参考にしてほしい。
とにかくメニューの1つ1つの価格が安いうえに量も多い。上の写真はナポリタンだが、このボリュームの料理が500円で注文できてしまう。
他にも丼ものの各種が600円~700円だったり、厚切りトーストが350円、チキンライスやドライカレーやオムライスが600円程で注文できる。一番高いものでも800円程の定食が最大で、1000円を超えるフードメニューは存在しない。
注意点としては全席喫煙可なので、お客さんの1人でも煙草を吸いだすと、その煙やにおいが店の中全体に蔓延する。煙草のにおいが苦手な人は注意しよう。
立地は中島公園の住宅街のど真ん中だが、公共交通機関からのアクセスは市電の「中島公園通」が一番近い。
サンドリア 本店
営業時間 | 24時間営業 |
住所 | 札幌市中央区南8条西9丁目 |
駐車場 | あり |
支払い方法 | 現金のみ |
予算 | 400円あれば大体のメニューを1~2セット購入可能 |
中央区の繁華街からは少し外れたところにある、サンドイッチの専門店。
イートインスペースは存在せず、あくまでお店側が作ったサンドイッチを店頭で販売している。
メニューはスイーツ系だったり、野菜サラダ系だったり、肉サンド系だったり豊富にあるが、どれもこれも200~300円代で購入することができる。ランチで量を求めない人なら、ここで300円くらいのサンドイッチをテイクアウトして、そのまま食べるのでも十分満足できるだろう。
一番安い部類で、1セット200円でポテトサラダ・エッグサンドを購入できる。そのため2セット買っても400円とコスパは抜群で量も確保できる。
ただし、自分が夜に訪れたときにもそこそこ長い列ができていて、5分くらいは待機した。そのため日中はなかなかの混雑が予想されるので注意。
ちなみに写真に写っているツナサンドは夜に購入して次の日の朝に開封したので絵面が美しくない。が、味はとても美味しかった、
ラーメン こく一番
営業時間 | 10:30~15:00 |
住所 | 札幌市中央区南18条西15丁目 |
駐車場 | ? |
支払い方法 | ? |
予算 | 900円で大量のチャーハンとラーメンのセットが食べれるらしい |
市電の「ロープウェイ入り口」の近くにあるラーメン屋さん。存在自体は知ってはいるものの、自分が行ったことがないのであまり情報を持ち合わせていない。
上の表の予算の行に書いてある通り、チャーハンやカツカレーを注文するとセットで「スープ(ラーメン)」が付いてくるらしい。しかもこのメニューが900円。これが本当なら、上に書いた布袋かそれ以上にはコスパが爆発している。
ただ、かなりの人気店らしく1~2時間待ちは当たり前のように発生するらしいので、時間に余裕のある休日などに訪れるといいだろう。
俺もそのうち行って見たいけど、レビュー記事などの写真を見る限り、明らかに桁違いのカロリーを摂取することになるだろうから、相当な覚悟が必要になりそうだ。
かつや 札幌すすきの店
営業時間 | 9:00~0:30 |
住所 | 札幌市中央区南3条西4丁目 |
駐車場 | なし |
支払い | 現金/電子マネー/バーコード決済 |
予算 | 600円でかつ丼(梅)を食べよう |
なんだかんだで俺が最強だと思っている丼もののチェーン店。かつ丼(梅)は500円台どころか、帰り際に配られる割引券を使用すれば400円台で注文することができる。ハッキリ言ってこれを超えられるコスパの飲食店は他に存在しない。
かつやはチェーン店なので、札幌中探せばちらほら見かけるけど、中央区で言うなら多分ここ以外にない。
俺の中では、ランチで迷ったら「かつや」「吉野家」の2つに選択肢を絞ることにしている。
終わりに
以上が、俺の知る限りでの中央区の「安いランチの店」だ。タイトルにもある通り、この記事は「バージョン1」なので、またしばらくしたら「バージョン2」を書くつもりでもいる。
なお、上に書いた10個のお店は「俺の知見の中での最大限安い店」だ。そのため、これを読んだあなたは「いや、同じ地区の同じジャンルならこっちの方が安いしw」的な感想を抱く可能性があると思うし、そういう異論は認める。
そして、そういう異論も吸収したうえで、バージョン2は更に読み手のあなたの心に刺さるような記事にしていきたいと思う。
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